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- 2014.01.30 Thursday
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また広告出ちゃったなぁ…
相変わらず遊びまわってますが、ここ最近は面白いものに次々と遭遇してて、多分、積極的に足を運んでるから遭遇してるだけで、常におもしろいものはうごめいてるんだろうけど、たまたま遭遇したそれらについて書いてみます。
梅田哲也 個展 「ぬ」@AD&Aギャラリー
1階、2階、5階とほぼギャラリーの展示を使っていて、本当に面白かった。梅田さんの演奏や展示は全く全部ではないけど、ここ数年定期的に見ているので、何となく“持ち技”というか、機械のメカニズムは想像がつくようになってきた。
説明すると、1階の展示は扇風機のフィンに銀紙がついていて、枠の網の部分なんかに当たった時だけ電流が流れて照明が付いたり、オブジェが回って音を出したりする。2階は天井の回転する棒に糸が繋いであって、その糸の先に、一つは竹が付いててカサカサ言ってて、もう一つは竹の棒が回転してて、その回転してる中に扇風機で吹き上げられた風船が浮かんでるんだけど、棒が避けるように風船の上を通過する。5階の展示はベッドのある部屋で、入ってすぐ右手の棚の上に黒電話を思わせる音を鳴らすオブジェ(金属板をバネが擦る音。下の棚にはちゃんと黒電話がある。)が回転してて、正面には半球の透明のでかい器に水が入ってて、水の中の電球が水面のモエレを壁に影として映してる。片方にポンプの付いたホースが天井の三角コーンを伝って水面に水を落とす。その奥にある扇風機の装置で電流が流れた時だけポンプが水を吸い上げて、ホースを伝って水面に水を落とす。その横には透明のアクリルのレコードにたくさん電球と電極が付いてて、レコードのアームの先が回転しながらその電極を擦った時だけ電球が光るオブジェ。奥のユニットバスの浴槽には水がためられてて、ポンプにつながれた細いチューブが定期的に空気を噴射しながら暴れまわる…
と書いたところでなんも分かりません。文章も下手くそやし。でも書くとこういう感じだと思います。
それぞれの装置がそこにあって、音や光を発して空間を作ってるんだけど、それぞれ微妙に干渉しあってて、同じ瞬間ってのがない…ていうのは去年の大友良英さんの展示(行けませんでしたが)の評でよく聞いた文言だけど、そういう要素はあるんやろうけど、展示の機械的な仕組みとか状況が分かったところで、何のこっちゃ分からんし、でも空間としては音も光もとても面白かった、とかしか書けない。だから何回も見に行きたくなる。そしてとても居心地が良かった。5階の部屋とか結構ノイジーだったけど、何時間でも居れそうな感じ。ベッドがあったから寝たかった。
2階の風船をずっと見てると、回ってる竹の棒と風船がお互いうまいこと避けてるように見えてきて(たまに当たって風船ボンボンってなるんやけど)、それが一番好きでした。
それで展示の最終日は、
4.12(sun)20:00-22:00 梅田哲也×植野隆司
これがすごく良かった!1階→2階→1階→2階踊り場→5階と会場をフルに使った、後から考えると、緩やかな起承転結にオチまで付いたような2時間弱だった。全部面白かったし、踊り場での演奏は縦長のギャラリー全体が共振してたようにも感じた。踊り場の演奏の最後に羽が舞うシーンが今でも目に焼きついてる。回る扇風機に回される電球が照らす羽や扇風機の白い壁に映る影と色んな音がユラユラしてて、とても感動した。そういえば植野さんも梅田さんも映画好きやな、と思った。会場の雰囲気もとても親密で濃密になってて、こんな感じは久しぶりやったな。何か嬉しくて泣いて帰ろうかと思ったけど、しっかり?5階では笑わされてしまって笑顔で帰るハメになった。
最近はバンドに参加したりする梅田さんを見ることが多くて、そうなるとやっぱりステージ上ていうこともあって動きや空間が限定されてしまうことが多いけど、久々に会場をウロウロしながら何か分からん仕掛けをしていく梅田さんを見れて楽しかった。
去年の守谷アーカス見にいけなかったことが悔やまれるなぁ…
写真は5階での植野さん。